目次
設定
マルチインスタンスを行う
備考
FAQ
解説動画
Julti以外のマルチインスタンス
関連項目
※この解説動画で用いられているJultiのバージョンは0.18.0
本記事では、Java版の効率的なリセット方法である、マルチインスタンスの導入方法を紹介する。
事前に注意しておくが、マルチインスタンスではその名の通り、複数のマイクラ (以下インスタンスと呼ぶ) を起動するためPCに大きな負荷が掛かる。そのためある程度、もしくは相当のスペックを要する。自身のスペックに適したインスタンス数は計算から求めることができる。詳細は適正なインスタンス数を参照。
なお、本記事はAutoHotKeyを用いた方法とは別である、Javaを用いた方法になる。AutoHotKeyを用いた方法と違い、一部ややこしい設定がない上、自己完結度が比較的高い。ただし、完全上位互換とは限らない。
AutoHotKeyを用いた方法との違いは比較で述べている。
事前に注意しておくが、マルチインスタンスではその名の通り、複数のマイクラ (以下インスタンスと呼ぶ) を起動するためPCに大きな負荷が掛かる。そのためある程度、もしくは相当のスペックを要する。自身のスペックに適したインスタンス数は計算から求めることができる。詳細は適正なインスタンス数を参照。
なお、本記事はAutoHotKeyを用いた方法とは別である、Javaを用いた方法になる。AutoHotKeyを用いた方法と違い、一部ややこしい設定がない上、自己完結度が比較的高い。ただし、完全上位互換とは限らない。
AutoHotKeyを用いた方法との違いは比較で述べている。
マルチインスタンスにはMultiとWall、Wallの派生系であるInstance Movingの3種類存在している。
Multiはリセットすると次のインスタンスに移るため、SSGや少ないインスタンス数の場合に向いており、WallとInstance Movingはプレイを開始する前にスポーン地点の確認や一括リセットが出来るため、RSGやインスタンス数が多い場合に向いている。
目安として、Multiの場合はインスタンス数が2~5程度、Wallの場合はインスタンス数が4程度以上、Instance Movingの場合はインスタンス数が10程度以上の場合に最適。インスタンス数や好みで選択するとよいだろう。
Multiはリセットすると次のインスタンスに移るため、SSGや少ないインスタンス数の場合に向いており、WallとInstance Movingはプレイを開始する前にスポーン地点の確認や一括リセットが出来るため、RSGやインスタンス数が多い場合に向いている。
目安として、Multiの場合はインスタンス数が2~5程度、Wallの場合はインスタンス数が4程度以上、Instance Movingの場合はインスタンス数が10程度以上の場合に最適。インスタンス数や好みで選択するとよいだろう。
特に記述がなければ、環境に合ったものをダウンロードしてほしい。
https://github.com/DuncanRuns/Julti/releases
マルチインスタンスを行う本体。本記事ではv1.3.1を用いて紹介する。ダウンロードするファイルは"julti-1.3.1.jar"。
ver1.16.1以外にも、ver1.15.2でも動作する。
非常に多くの機能があるため、本記事で説明しきれていない可能性がある。
マルチインスタンスを行う本体。本記事ではv1.3.1を用いて紹介する。ダウンロードするファイルは"julti-1.3.1.jar"。
ver1.16.1以外にも、ver1.15.2でも動作する。
非常に多くの機能があるため、本記事で説明しきれていない可能性がある。
https://obsproject.com/ja/download
録画/配信ソフト。バージョンは28以上。言語は英語推奨。英語以外だと、Jultiで行う設定が増える。言語は英語以外でそのままだと動作しないはずだったが、現状なぜか動作する。
バージョンを27などにすると、後述するJultiで自動的に追加したソース (マイクラのみの音声ソース) が機能しない。ただし、デスクトップの音声を用いるなどすることで代用可能。
録画/配信ソフト。バージョンは28以上。
バージョンを27などにすると、後述するJultiで自動的に追加したソース (マイクラのみの音声ソース) が機能しない。ただし、デスクトップの音声を用いるなどすることで代用可能。
https://www.oracle.com/java/technologies/downloads...
MultiMCでマイクラ、Jultiを動作させる。Java16以上が必要。Java SE Development Kitをダウンロード、及びインストールする。
なお、使用メモリを削減したい場合などは、上記のJavaランタイムではなく専用のJavaランタイムが必要になる。詳細はこちらを参照。
MultiMCでマイクラ、Jultiを動作させる。Java16以上が必要。Java SE Development Kitをダウンロード、及びインストールする。
なお、使用メモリを削減したい場合などは、上記のJavaランタイムではなく専用のJavaランタイムが必要になる。詳細はこちらを参照。
Mod Check (外部ツール)を参照し、Modを導入する。必須ModはSpeedRunIGT、Atum、World Preview、State Output。他推奨ModはSleepbackground、軽量化系など。
StandardSettingsはやや高度な設定を要するため、よくわからなければ導入を避けたほうがいいだろう。しかし、軽量化を行う場合は必須級なため、可能であれば導入したい (設定は転移先ページを参照)。
StandardSettingsはやや高度な設定を要するため、よくわからなければ導入を避けたほうがいいだろう。しかし、軽量化を行う場合は必須級なため、可能であれば導入したい (設定は転移先ページを参照)。
OBS側を設定する前に、インスタンスのウインドウタイトルが変わっている状態にしておく。途中で戻ったりした場合は、JultiでSet Titlesを実行する。
メニューバーのToolsからScriptsを選択。+をクリックし、julti-obs-link.luaを追加し、Generate Scenesをクリックする。
luaファイルはWindowsの場合、C:/Users/___/.Jultiに存在している。
以下はオプション一覧。
luaファイルはWindowsの場合、C:/Users/___/.Jultiに存在している。
以下はオプション一覧。
項目 | 説明 | 備考 |
---|---|---|
■ Use Window Capture for Julti Scene Sources | Jultiシーンでウインドウキャプチャを使用する | デフォルトはゲームキャプチャ。 |
■ Reuse Julti Scene Source for Verification Scene | Jultiシーンを、Verificationシーンとして再利用する | Source Recordなどに劣る。 |
■ Generate Scenes | シーンとソースの作成 | 再生成しても自身で追加したソースは初期化されない。 |
■ Generate Stream Scenes | 配信用のシーンを作成する | 配信画面などをカスタマイズしたい方向け。 |
■ Generate Multi Scenes | 1シーンにつき、1インスタンスのマルチ用シーンを作成する |
Wall系の場合は、JultiシーンをFullscreen Projectorで開き、ホットキーを用いて操作する。
Multiの場合は、いずれかのインスタンスを開き、ホットキーを用いて操作する。
リセットやプレイが出来れば成功だ。また、録画も問題なく可能か確認するとよいだろう。
なお、再度マルチインスタンスを行う際は、使用するインスタンス、Julti、OBSを起動するだけで問題ない。インスタンスは、JultiのLaunch All Instancesでも起動可能 (MultiMCから手動で起動した場合は、JultiでSet Titleを実行する)。
Multiの場合は、いずれかのインスタンスを開き、ホットキーを用いて操作する。
リセットやプレイが出来れば成功だ。また、録画も問題なく可能か確認するとよいだろう。
なお、再度マルチインスタンスを行う際は、使用するインスタンス、Julti、OBSを起動するだけで問題ない。インスタンスは、JultiのLaunch All Instancesでも起動可能 (MultiMCから手動で起動した場合は、JultiでSet Titleを実行する)。
- Jultiの設定などはCドライブに保存されるため、新たなバージョンを使用しても設定が引き継がれる。
- Jultiは別のマルチインスタンスツールである、Easy Multiの後継。
- Jultiのアップデートがある場合、起動時にアップデートするか問われる。アップデートした場合、Jultiが配置されたフォルダ内に新バージョンがダウンロードされ、旧バージョンは削除される。
- Standard SettingsでF1を有効にした場合、ワールド生成後にGUIを非表示に出来る。
- 2023年半ばから、The WallなどからJultiに移行する動きが広まっている。
- ホットキーが効かない。
- いくつかの原因が考えられます。
- "Use Custom Wall Window"がオンになっている。
- OBSを管理者モードで起動している。この場合、OBSを非管理者モードで起動する以外に、Julti Launcherを使ってJultiも管理者モードで起動する手があります。
- AutoHotKeyで同じキーが使用されている。
- リセットスタイルがWallかDynamic Wallになっていない。
- ホットキーが正しく設定されていない、すべてのインスタンスが開かれていない、Julti自体開かれていない、OBS上のシーンがJulti/Walling/Playingのいずれでもない。
- Jultiを管理者モードで起動し、MultiMCを閉じた状態でJultiからインスタンスを起動すると、インスタンスは管理者モードで起動し、OBSが管理者モードでない場合、インスタンスを検出することができません。これを解決するには、非管理者モードでJultiを起動するか、Jultiからインスタンスを起動する前に手動でMultiMCを開くか、管理者モードでOBSを起動します。
- いくつかの原因が考えられます。
- インスタンスを操作したらウインドウタイトルが元に戻った。
- 仕様です。
- OBSにインスタンスが映らない。
- インスタンスのウインドウタイトルが変わっていない可能性があります。Jultiで"Set Title"を実行し、タイトルが"Minecraft* - Instance N"になっていることを確認してください。もしくは、該当のインスタンスがフルスクリーンや最小化されていないか確認してください。
- Verificationシーンのキャプチャが行われない。
- フルスクリーンでプレイしている場合、プレイ中のインスタンスのキャプチャが行われません。ですが、記録の申請には影響しません。
- Verificationシーンの (Source Recordによる) 録画ができない。
- シーンのソースがネストされている (グループ内にまとめられている) 場合にSource Recordが正常に動作しないことがあるようです(参考)。Verificationシーンの"Minecraft Audio"にまとめられているソースをすべてグループ外にドラッグ&ドロップしてから空グループを削除すると、きちんと録画できるかもしれません。
- Fullscreen Projector以外の画面に切り替えれない。
- Fullscreen Projectorをアクティブな状態にして、ESCキーで閉じます。もしくは、"Alt+Tabキー"でウインドウ一覧を表示して切り替えます。
- 待機中のインスタンスがF3+ESCのポーズではなく通常のポーズになる / ポーズ自体されない。
- F3+Pで「フォーカスが外れた時にポーズ」を無効にします。
- インスタンスを開始した際に重くなる。
- Affinity Settingsを変更することで改善される場合があります。"Background"の値を増減させて調整してください。Affinity Settingsの変更で改善されない場合は、使用するインスタンスの数を減らします。
- ワールド生成後に一時停止されない場合がある。
- Jultiのバグです。ある日のバージョンアップで修正されましたが、依然と発生する場合があります。
- JultiとThe Wallはどちらの方が軽いのか。
- Jultiの方が軽いとされていますが、環境によってはThe Wallの方が軽い場合があるかもしれません。
※この解説動画で用いられているJultiのバージョンは0.18.0
Jultiはver1.16.1及び1.15.2を想定して作られてるため、上記のバージョン以外や、単純にJultiがうまく動かない場合など、選択肢になるよう紹介しておく。また、Jultiとの比較も記す。
https://github.com/Specnr/MultiResetWall (Public archive)
古くからあるマクロ。時の流れと同時に多くのアイデアなどを取り入れてきており、高機能高性能。
2021年7月の初期リリース以来、数多くのアップデートが行われてきたが、2023年9月29日をもってアップデートが終了し、パブリックアーカイブ化された。o7
古くからあるマクロ。時の流れと同時に多くのアイデアなどを取り入れてきており、高機能高性能。
2021年7月の初期リリース以来、数多くのアップデートが行われてきたが、2023年9月29日をもってアップデートが終了し、パブリックアーカイブ化された。o7
https://github.com/joe-ldp/Rawalle (Public archive)
外部プログラムの自動起動など、魅力的な独自の機能を備えたマクロだったが、Jultiのアップデートなどにより独自性が薄れてしまった。
2022年12月のリリースをもってアップデートは終了しており、2024年1月7日にパブリックアーカイブ化された。🦀
外部プログラムの自動起動など、魅力的な独自の機能を備えたマクロだったが、Jultiのアップデートなどにより独自性が薄れてしまった。
2022年12月のリリースをもってアップデートは終了しており、2024年1月7日にパブリックアーカイブ化された。🦀
https://github.com/tesselslate/resetti
注意:resettiにおける情報は、githubの情報のみに基づく。
Linuxに互換性のあるマクロ。ver1.14以降に対応している。
JultiスタイルのGUIで設定・操作をできるようにするものも配布されている。
注意:resettiにおける情報は、githubの情報のみに基づく。
Linuxに互換性のあるマクロ。ver1.14以降に対応している。
JultiスタイルのGUIで設定・操作をできるようにするものも配布されている。
https://github.com/DuncanRuns/Easy-Multi
Jultiの前身。Pre1.9など、ver1.16以外のバージョンでマルチが可能。
名前の通り、導入が簡単。ただし、簡単と言うだけあって、軽量化が見込めるなどの高度な設定は存在していない。
Jultiの前身。Pre1.9など、ver1.16以外のバージョンでマルチが可能。
名前の通り、導入が簡単。ただし、簡単と言うだけあって、軽量化が見込めるなどの高度な設定は存在していない。
主な部分をピックアップしている。小さな違いも多々ある点に注意。
Multi | Wall | Instance Moving | フルスクリーン | ボーダーレス | GUIベースの設定 | 設定プロファイル | インスタンスの自動起動 | 外部プログラムの自動起動 | インスタンスの設定同期 | CPUスレッド数の指定 | リセット音 | LAN公開ホットキーなど | Eye Zoom | 更新の自動確認 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Julti | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○*4 | ○ |
The Wall | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||
Rawalle | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | - | ||
resetti | ? | ○ | ○ | ? | ? | ○ | ? | ? | ? | ? | ? | ? | ? | ? | ? |
Pre1.9 Wall | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||
Easy Multi | ○ | ○ | ○ |
このページへのコメント
Wallを行うにはどの程度のスペックがいるか分かりますか?何枚ならどの程度、など具体的だとありがたいです
CPUはintelであれば、12400が6枚、12600kが9~12枚、ryzenであれば、5600xが8~10枚などです。
メモリ(RAM)はインスタンス1つにつき2GB消費なので、16GBであれば多くても8枚程度でしょう。
GPUはさほどスペックを求められません。ただ、CPUの内蔵GPUだとWallは厳しいかもしれません。
よりご自身にあった枚数が気になる場合は、本wikiのトップページからDiscordサーバーに参加して頂き、質問頂ければ有識者からの返答があるかと思います。