マインクラフトのRTA(リアルタイムアタック)のための情報を整理したWikiです。主に扱っているのはエンダードラゴンRTA(エンドラRTA)ですが、特に限定しているわけではありません。

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''目次''
- [[説明>#explanation]]
-- [[種類>#type]]
- [[必要なもの>#items]]
--- [[Julti>#julti]]
--- [[OBS>#obs]]
--- [[OBS Source Record>#obs_sr]]
--- [[MultiMC>#multimc]]
--- [[Java>#java]]
--- [[Mod Check>#modcheck]]
- [[設定>#settings]]
-- [[MultiMC>#multimc_s]]
-- [[Julti>#julti_s]]
-- [[OBS>#obs_s]]
--- [[シーン&ソースの作成>#create_scene_source]]
--- [[Source Recordの追加>#create_sourcerecord]]
- [[マルチインスタンスを行う>#domulti]]
- [[備考>#remarks]]
- [[FAQ>#faq]]
- [[解説動画>#video]]
- [[Julti以外のマルチインスタンス>#othermulti]]
-- [[The Wall>#thewall]]
-- [[Rawalle>#rawalle]]
-- [[resetti>#resetti]]
-- [[Pre1.9 Wall>#pre1.9wall]]
-- [[Easy Multi>#easymulti]]
-- [[比較>#comparison]]
- [[関連項目>#relateditem]]

* &aname(explanation){説明}
本記事では、Java版の効率的なリセット方法である、マルチインスタンスの導入方法を紹介する。
事前に注意しておくが、マルチインスタンスではその名の通り、複数のマイクラ (以下インスタンスと呼ぶ) を起動するためPCに大きな負荷が掛かる。そのためある程度、もしくは相当のスペックを要する。自身のスペックに適したインスタンス数は計算から求めることができる。詳細は[[適正なインスタンス数]]を参照。

なお、本記事はAutoHotKeyを用いた方法とは別である、Javaを用いた方法になる。AutoHotKeyを用いた方法と違い、一部ややこしい設定がない上、自己完結度が比較的高い。ただし、完全上位互換とは限らない。
AutoHotKeyを用いた方法との違いは[[比較>#comparison]]で述べている。

** &aname(type){種類}
マルチインスタンスにはMultiとWall、Wallの派生系であるInstance Movingの3種類存在している。

Multiはリセットすると次のインスタンスに移るため、SSGや少ないインスタンス数の場合に向いており、WallとInstance Movingはプレイを開始する前にスポーン地点の確認や一括リセットが出来るため、RSGやインスタンス数が多い場合に向いている。
目安として、Multiの場合はインスタンス数が2~5程度、Wallの場合はインスタンス数が4程度以上、Instance Movingの場合はインスタンス数が10程度以上の場合に最適。インスタンス数や好みで選択するとよいだろう。

* &aname(items){必要なもの}
特に記述がなければ、環境に合ったものをダウンロードしてほしい。

*** &aname(julti){Julti}
https://github.com/DuncanRuns/Julti/releases
マルチインスタンスを行う本体。本記事ではv1.4.1を用いて紹介する。ダウンロードするファイルは"julti-1.4.1.jar"。
ver1.16.1以外にも、ver1.15.2でも動作する。
非常に多くの機能があるため、本記事で説明しきれていない可能性がある。

*** &aname(obs){OBS Studio}
https://obsproject.com/ja/download
録画/配信ソフト。バージョンは28以上。%%''言語は英語推奨''。英語以外だと、Jultiで行う設定が増える。%%言語は英語以外でそのままだと動作しないはずだったが、現状なぜか動作する。
バージョンを27などにすると、後述するJultiで自動的に追加したソース (マイクラのみの音声ソース) が機能しない。ただし、デスクトップの音声を用いるなどすることで代用可能。

*** &aname(multimc){MultiMC}
https://multimc.org/
マイクラの非公式ランチャー。複数インスタンスの管理がとても楽。

*** &aname(java){Java}
https://www.oracle.com/java/technologies/downloads/
MultiMCでマイクラ、Jultiを動作させる。Java16以上が必要。Java SE Development Kitをダウンロード、及びインストールする。
なお、使用メモリを削減したい場合などは、上記のJavaランタイムではなく専用のJavaランタイムが必要になる。詳細は[[こちら>Javaの設定#shenandoah]]を参照。

*** &aname(modcheck){Mod Check}
https://github.com/RedLime/ModCheck/releases
最新バージョンのModの導入。手動的に導入でもいいが、半自動化されたものがあるためこれを用いる。

* &aname(settings){設定}
** &aname(multimc_s){MultiMC}
*** 1. インスタンスを追加
[[MultiMC (ランチャー)]]のページを参照し、インスタンスの追加及び、Fabricをインストールする。


*** 2. Modの導入
[[Mod Check (外部ツール)]]を参照し、[[Mod]]を導入する。''必須Modは%%%SpeedRunIGT%%%、%%%Atum%%%、%%%World Preview%%%''、''%%%State Output%%%''。他推奨Modは%%%Sleepbackground%%%、%%%軽量化系%%%など。
[[%%%StandardSettings%%%>StandardSettings (Mod)]]はやや高度な設定を要するため、よくわからなければ導入を避けたほうがいいだろう。しかし、軽量化を行う場合は必須級なため、可能であれば導入したい (設定は転移先ページを参照)。


*** 3. インスタンスをコピー
一度インスタンスを起動し、設定などを必要に応じて変更しておく。
完了したら、マルチインスタンスに用いる分インスタンスをコピーする。


** &aname(julti_s){Julti}
[+]ボタン説明、設定など

* 各種ボタン
|~項目|説明|備考|
|&size(14){■} Instance Utilities|インスタンス操作||
|&size(14){┣} Redetect Instances|起動しているインスタンスを認識させる|認識させたインスタンス数を増減させる場合は、再度クリックする。|
|&size(14){┣} Reload Instance Options|認識されている (以下省略) インスタンスの設定を再読み込みする||
|&size(14){┣} Launch All Instances|インスタンスをすべて起動する||
|&size(14){┣} Close All Instances|インスタンスをすべて閉じる||
|&size(14){┣} Set Titles|インスタンスのタイトルを変更する|OBSにインスタンスを認識させるために用いる。|
|&size(14){┗} Reset Instances Positions|インスタンスの表示座標をリセットする||
|&size(14){■} File Utilities|ファイル操作||
|&size(14){┣} Clear Worlds|ワールド削除|%%%New World%%%、%%%Rondom/Set Speedrun #%%%、%%%Practice Seed%%%が含まれるワールド名及び、%%%アンダーバー%%%から始まるワールド名、%%%Reset Safe.txt%%%ファイルが含まれないワールドを、各インスタンス直近6つ以外を一括で削除する。~~ワンクリックですべて削除されるため、場合によっては注意が必要。|
|&size(14){┣} Launch Programs|プログラムの起動|設定のLaunchingタブに追加したプログラムを起動する。|
|&size(14){┗} Sync Instances|インスタンスを同期|インスタンスの1番目を元に、ModとConfigを他のインスタンスにコピーし同期させる。~~すべてのインスタンスを閉じていないと動作しない。|
|&size(14){■} Scripts|スクリプト|[[スクリプト・プラグイン]]を参照。|
|&size(14){■} Plugins|プラグイン|[[スクリプト・プラグイン]]を参照。|
|&size(14){■} Options|設定|[[設定>#jultioptions]]を参照。|

** &aname(jultioptions){設定}
各種タブから様々な設定が行える。''設定必須項目は太字で表記する。''他は任意で設定してほしい。

&size(14){&color(gray){''Profile''}}
|~項目|説明|
|&size(14){■} Profile|設定プロファイルを選択する|
|&size(14){┣} Remove|選択されたプロファイルを削除する|
|&size(14){┗} New|新たにプロファイルを作成する|

&size(14){&color(gray){''Resetting''}}
|~項目|説明|備考|
|&size(14){■} ''Style''|リセット方法|Multi、Wall、Dynamic Wallから選択。~~Dynamic Wallは、いわゆるInstance Moving。|
|&size(14){■} Use F3|F3+ESCのポーズを使用する||
|&size(14){■} Unpause on Switch|インスタンスを開始した際に、ポーズを解除する||
|&size(14){■} Coop Mode|インスタンスを開始した際に、LAN公開する|Coop用。|
|&size(14){┗} Cheats Enabled on Join|インスタンスを開始した際に、チートを有効にする||
|&size(14){■} Clipboard on Reset|リセットと同時にクリップボードの内容も指定の内容にリセットする||

&size(14){&color(gray){''Wall''}} StyleでWall系を選択した場合のみ設定
|~項目|説明|備考|
|&size(14){■} Only Allow Focusing Loaded Instances|ワールド生成が完了したインスタンスのみフォーカスを許可する||
|&size(14){┗} Smart Switch|ワールド生成が完了していないインスタンスに切り替えようとし、ロックされワールド生成が完了したインスタンスがある場合は、そのインスタンスにリダイレクトする||
|&size(14){■} Bypass Wall|リセットした際、ロック済みのインスタンスがある場合、Wallに戻らずロック済みのインスタンスに直接切り替える||
|&size(14){┗} Return to Wall if None Loaded|ワールド生成が完了していない場合はWallに戻る||
|&size(14){■} Automatically Determine Wall Layout|Wallのレイアウトを自動的に決定する|Dynamic Wallの場合のデフォルトは2x2のため、変更する場合はオフ。|
|&size(14){┗} Wall Size|Wallのレイアウトを縦横を指定する|Automatically Determine Wall Layoutがオフの場合のみ有効。|
|&size(14){■} Use Dirt Covers|ダートカバーを使用する|ワールドがプレビューされるまでの間、任意の画像で覆う。|
|&size(14){■} Reset Cooldown|リセットしたインスタンスが一定時間リセット出来なくなる|勢い余ってすぐにリセットしてしまうのを防止する。~~ミリ秒で指定。|
|&size(14){■} Replace Locked Instances|インスタンスをロック後に、すぐにバックグラウンドのインスタンスに置き換える|Dynamic Wallを選択した場合のみ選択可能。|
|&size(14){■} Locked Instance Space|ロックしたインスタンスを表示する割合|Dynamic Wallを選択した場合のみ選択可能。|

&size(14){&color(gray){''Window''}} インスタンスウインドウの設定
|~項目|説明|備考|
|&size(14){■} Let Julti Manage Windows|Jultiがウインドウを管理する|オン推奨。|
|&size(14){┣┳━} Use Borderless|ボーダーレスを使用する||
|&size(14){┃┣} Maximize When Playing|プレイ時に最大化する|Use Borderlessがオフの場合のみ有効。|
|&size(14){┃┗} Maximize When Resetting|リセット時に最大化する|Use Borderlessがオフの場合のみ有効。|
|&size(14){┣} Window Position|ウインドウの表示座標||
|&size(14){┣} Window Position is Center|ウインドウの基準座標を中央にする|オフの場合は左上になる。|
|&size(14){┣} Playing Window Size|プレイ時のウインドウサイズ||
|&size(14){┣} Resetting Window Size|リセット時のウインドウサイズ|リセット時サイズを変更しない場合は、Playing Window Sizeと同じ値に、Wide Resetを行いたい場合は、Height (高さ) を変更する。|
|&size(14){┣} Choose Monitor|モニターを選択する|複数モニター使用の場合。|
|&size(14){┣} Optimize Resetting for Clarity|Resetting Window Sizeの値を最適化 (?)||
|&size(14){┣} Optimize Resetting for FOV|Resetting Window Sizeの値を最適化 (?)||
|&size(14){┗} Prepare Window on Lock|ロック時にウインドウを準備|インスタンスをロックした際に、"Playing Size"のウインドウサイズに変更することで、インスタンスの切り替えを速くする。|

&size(14){&color(gray){''Hotkeys''}} 右クリックでホットキーを無効化。チェックボックスが有効化されていると、エクストラキーが使用出来る (Ctrl, Shift, Altを無視)
|~項目|説明|備考|
|&size(14){■} In-Game Hotkeys|ゲーム内でのホットキー||
|&size(14){┣} ''Reset''|インスタンスをリセット||
|&size(14){┗━} Background Reset|バックグラウンドのリセット||
|&size(14){■} Wall Hotkeys|Wall画面でのホットキー|StyleでWall系を選択した場合のみ設定。|
|&size(14){┣} ''Full Reset''|すべてリセット||
|&size(14){┣} ''Reset Instance''|マウスカーソル位置 (以下省略) のインスタンスをリセット||
|&size(14){┣} ''Lock Instance''|インスタンスをロック|ロックすると、Reset Instance以外でリセットされなくなる。|
|&size(14){┣} ''Play Instance''|インスタンスを開始する||
|&size(14){┣} Focus Reset|インスタンスをロック (ワールド生成済みの場合はプレイ) し、他のインスタンスをすべてリセットする||
|&size(14){┗} Play Next Lock|ロックされたインスタンスに切り替える (?)||
|&size(14){■} Script Hotkeys|スクリプトのホットキー||

&size(14){&color(gray){''OBS''}}
|~項目|説明|備考|
|&size(14){■} Invisible Dirt Covers|透明なダートカバーを使用する|高度なカスタマイズをしたい方向け。|
|&size(14){■} Align Active Instance to Center|アクティブなインスタンスを中央に揃える|EyeZoom/TallMacro/streched windowユーザー向け。|
|&size(14){┗} Active Instance Scaling|アクティブなインスタンスのスケーリング|OBSの解像度が、モニターの解像度と一致しない場合などに用いる。|
|&size(14){■} Show Instance Number Indicators|インスタンスの番号を表示する||
|&size(14){■} Instance Spacing (Border)|インスタンス間のピクセル数||
|&size(14){■} Use Custom Wall Window|カスタムのWallウインドウを使用する|Wallシーンの名前を変更したい場合などはオン。|
|&size(14){┗} Custom Wall Name Format|カスタムのWallウインドウの名前フォーマット|WallシーンをFullscreen Projectorで開いた際の名前にする。~~正規表現も可能。|

&size(14){&color(gray){''Sound''}} リセットなどの音声。右クリックで無効化。任意の音声ファイルや、音量も指定出来る
|~項目|説明|
|&size(14){■} Single Reset Sound|一つのインスタンスをリセットした際の音|
|&size(14){■} Multi Reset Sound|複数のインスタンスをリセットした際の音|
|&size(14){■} Lock Sound|インスタンスをロックした際の音|
|&size(14){■} Play Sound|インスタンスを開始した際の音|

&size(14){&color(gray){''Affinity''}}
|~項目|説明|推奨値|備考|
|&size(14){■} Use Affinity|状況に応じて各インスタンスのCPUスレッド数を指定する||設定次第でリセットの高速化が可能。|
|&size(14){┣} Set Defaults|デフォルトの値にセットする|||
|&size(14){┣} Currently Playing|プレイ中|最大||
|&size(14){┣} Before Preview|プレビューが開始される前|高~最大||
|&size(14){┣} Start of Preview|プレビューの開始|中~最大||
|&size(14){┣} Rest of Preview|残りのプレビュー|低~中||
|&size(14){┣} World Loaded|ワールド生成済み|低||
|&size(14){┣} Locked|ロック中|高~最大||
|&size(14){┣} Background|バックグラウンド|低||
|&size(14){┗} Affinity Burst|Rest of Previewに切り替える前に、Start of Previewに費やす時間|500~1000程度|ミリ秒で指定。|
[+]CPUの合計スレッド数に応じたスレッド数の指定例 (最適とは限らない)
Currently Playingから順に表記する (Affinity Burstは除く)。
- 24スレッドの場合:24, 24, 18, 8, 6, 24, 8
- 20スレッドの場合:20, 20, 14, 8, 4, 20, 6
- 16スレッドの場合:16, 16, 12, 6, 4, 16, 4
[END]

&size(14){&color(gray){''Launching''}} プログラムの起動。追加したプログラムは、メインウインドウのFile Utilitiesから起動できる
|~項目|説明|
|&size(14){■} 右クリック||
|&size(14){┣} Add|プログラムを追加|
|&size(14){┗} Remove|選択中のプログラムを削除|

&size(14){&color(gray){''Other''}}
|~項目|説明|備考|
|&size(14){■} Reset Counter|リセットカウンター|数値はWindowsの場合、C:/Users/___/.Julti/resets.txtに出力される。|
|&size(14){■} ''MultiMC Executable Path''|MultiMCのパス (MultiMC.exe) を指定する|指定することで、インスタンスの自動起動などが行えるようになる。|
|&size(14){┗} Auto-detect|パスを自動認識させる|認識されなかった場合は手動で指定する。|
|&size(14){■} Launch Instances Offline|インスタンスをオフラインで起動する||
|&size(14){┗} Offline Name|オフライン起動時のプレイヤーネーム|アスタリスク (*) を入力した場合、アスタリスク部分にインスタンスナンバーが付与される。~~例:Player_* → Player_1、Player_2、Player_3…|
|&size(14){■} Delay Between Instance Launches|インスタンス起動間の遅延|遅延を大きくすることで、連続で起動して急激に重くなるのを回避する。~~ミリ秒で指定。|
|&size(14){■} Minimize Julti To System Tray|Jultiを最小化した際にシステムトレイに格納する||
|&size(14){■} Enable Experimental Options|実験的機能を有効にする|有効にすると、Experimentalタブが追加される。|

&size(14){&color(gray){''Experimental''}} Enable Experimental Optionsを有効化した場合に追加されるタブ
|~項目|説明|備考|
|&size(14){■} Utility Mode|役に立つモード|一時的に別のインスタンスを認識させる。~~Rankedなどインスタンスに適している。|
|&size(14){■} Auto Fullscreen|自動的にフルスクリーンにする||
|&size(14){┣} Fullscreen Before Unpause|一時停止を解除する前にフルスクリーンにする|マウスの問題を回避出来る可能性がある。~~BTユーザーにとっては特に有効的。|
|&size(14){┣} Use Playing Size w/ Fullscreen|フルスクリーンでPlaying Window Sizeのサイズを使用する|無効にした場合、Playing Window Sizeは無視される。|
|&size(14){┗} Added Fullscreen Delay|フルスクリーンにする遅延|ミリ秒で指定。|
|&size(14){■} Show Debug Messages|デバッグメッセージを表示する||
|&size(14){■} Pie Chart on Load|インスタンスを開始した際に、円グラフを有効にする|SRCルールに反する。~~オフ推奨。|
|&size(14){■} Prevent Window Naming|ウインドウの名前変更を防止する||
|&size(14){■} Always On Top Projector|フルスクリーンプロジェクターを常に最前面表示にする|リセットした際に、フルスクリーンプロジェクターより前面にインスタンスが表示される問題を解決する。|
|&size(14){■} Minimize Projector When Playing|プレイ中はOBSプロジェクターを最小化する||
|&size(14){■} Active Projector On Reset|リセット時にOBSプロジェクターをアクティブにする|Thin BTとBypass Wallを併用する際に使用が推奨されている。|
|&size(14){■} Use Alt Switching|Alt切り替えを使用|ウインドウを切り替えるときにLAltを押す。|
|&size(14){■} Allow Reset During Generating|生成中のリセットを許可する||
|&size(14){■} Resizeable Borderless|ボーターレスをサイズ変更可能にする||
|&size(14){■} Use Freeze Filter|OBSのフリーズフィルターを使用する|ワールド生成完了直後の青い空を防止する。~~このオプションを使用するには、[[Freeze Filterプラグイン>https://obsproject.com/forum/resources/freeze-filter.950/]]が必要になる。|
|&size(14){┗} Freeze Filter Activation Precent|フリーズフィルターを有効にするパーセント|80%程度が適切。|

* スクリプト・プラグイン
[[スクリプト・プラグイン]]を参照。

* GUI操作
Jultiのメインウインドウから各インスタンスの管理を行える。
|~項目|説明|備考|
|&size(14){■} インスタンスをクリック|クリックしたインスタンスをアクティブ化||
|&size(14){■} インスタンスを右クリック|インスタンスの管理||
|&size(14){┣} Launch|インスタンスを起動||
|&size(14){┣} Close|インスタンスを終了|フリーズしたインスタンスに対しては機能しない。|
|&size(14){┣} Open Folder|インスタンスのフォルダを開く||
|&size(14){┣} Package Files for Submission|申請用のファイルをまとめる|まとめられたファイルは、.Jultiフォルダに格納される。|
|&size(14){┗} Remove|インスタンスをプロファイルから削除|削除後にインスタンスを再認識させる必要はない。|
[END]

必要な設定を終えたら、マルチインスタンスに用いる分のインスタンスをすべて起動する。
起動し終えたらRedetect Instancesをクリックし、インスタンスを認識させる。


** &aname(obs_s){OBS}
OBS側を設定する前に、インスタンスのウインドウタイトルが変わっている状態にしておく。途中で戻ったりした場合は、JultiでSet Titlesを実行する。


*** &aname(create_scene_source){1. シーン&ソースの作成}
メニューバーのToolsからScriptsを選択。+をクリックし、julti-obs-link.luaを追加し、Generate Scenesをクリックする。
luaファイルはWindowsの場合、C:/Users/___/.Jultiに存在している。

以下はオプション一覧。
|~項目|説明|備考|
|&size(14){■} Use Window Capture for Julti Scene Sources|Jultiシーンでウインドウキャプチャを使用する|デフォルトはゲームキャプチャ。|
|&size(14){■} Reuse Julti Scene Source for Verification Scene|Jultiシーンを、Verificationシーンとして再利用する|Source Recordなどに劣る。|
|&size(14){■} Generate Scenes|シーンとソースの作成|再生成しても自身で追加したソースは初期化されない。|
|&size(14){■} Generate Stream Scenes|配信用のシーンを作成する|配信画面などをカスタマイズしたい方向け。|
|&size(14){■} Generate Multi Scenes|1シーンにつき、1インスタンスのマルチ用シーンを作成する||

* &aname(domulti){マルチインスタンスを行う}
Wall系の場合は、JultiシーンをFullscreen Projectorで開き、ホットキーを用いて操作する。
Multiの場合は、いずれかのインスタンスを開き、ホットキーを用いて操作する。
リセットやプレイが出来れば成功だ。また、録画も問題なく可能か確認するとよいだろう。

なお、再度マルチインスタンスを行う際は、使用するインスタンス、Julti、OBSを起動するだけで問題ない。インスタンスは、JultiのLaunch All Instancesでも起動可能 (MultiMCから手動で起動した場合は、JultiでSet Titleを実行する)。

* &aname(remarks){備考}
- Jultiの設定などはCドライブに保存されるため、新たなバージョンを使用しても設定が引き継がれる。
- Jultiは別のマルチインスタンスツールである、Easy Multiの後継。
- Jultiのアップデートがある場合、起動時にアップデートするか問われる。アップデートした場合、Jultiが配置されたフォルダ内に新バージョンがダウンロードされ、旧バージョンは削除される。
- Standard SettingsでF1を有効にした場合、ワールド生成後にGUIを非表示に出来る。
- 2023年半ばから、The WallなどからJultiに移行する動きが広まっている。

* &aname(faq){FAQ}
- ホットキーが効かない。
-- いくつかの原因が考えられます。
--- "Use Custom Wall Window"がオンになっている。
--- OBSを管理者モードで起動している。この場合、OBSを非管理者モードで起動する以外に、[[Julti Launcher>https://github.com/DuncanRuns/Julti-Launcher/releases]]を使ってJultiも管理者モードで起動する手があります。
--- AutoHotKeyで同じキーが使用されている。
--- リセットスタイルがWallかDynamic Wallになっていない。
--- ホットキーが正しく設定されていない、すべてのインスタンスが開かれていない、Julti自体開かれていない、OBS上のシーンがJulti/Walling/Playingのいずれでもない。
--- Jultiを管理者モードで起動し、MultiMCを閉じた状態でJultiからインスタンスを起動すると、インスタンスは管理者モードで起動し、OBSが管理者モードでない場合、インスタンスを検出することができません。これを解決するには、非管理者モードでJultiを起動するか、Jultiからインスタンスを起動する前に手動でMultiMCを開くか、管理者モードでOBSを起動します。

- インスタンスを操作したらウインドウタイトルが元に戻った。
-- 仕様です。

- OBSにインスタンスが映らない。
-- インスタンスのウインドウタイトルが変わっていない可能性があります。Jultiで"Set Title"を実行し、タイトルが"Minecraft* - Instance N"になっていることを確認してください。もしくは、該当のインスタンスがフルスクリーンや最小化されていないか確認してください。

- Verificationシーンのキャプチャが行われない。
-- フルスクリーンでプレイしている場合、プレイ中のインスタンスのキャプチャが行われません。ですが、記録の申請には影響しません。

- Verificationシーンの (Source Recordによる) 録画ができない。
-- シーンのソースがネストされている (グループ内にまとめられている) 場合にSource Recordが正常に動作しないことがあるようです([[参考>https://www.reddit.com/r/obs/comments/rf6n9c/comment/iiqkyx2/]])。Verificationシーンの"Minecraft Audio"にまとめられているソースをすべてグループ外にドラッグ&ドロップしてから空グループを削除すると、きちんと録画できるかもしれません。

- Fullscreen Projector以外の画面に切り替えれない。
-- Fullscreen Projectorをアクティブな状態にして、ESCキーで閉じます。もしくは、"Alt+Tabキー"でウインドウ一覧を表示して切り替えます。

- 待機中のインスタンスがF3+ESCのポーズではなく通常のポーズになる / ポーズ自体されない。
-- F3+Pで「フォーカスが外れた時にポーズ」を無効にします。

- インスタンスを開始した際に重くなる。
-- Affinity Settingsを変更することで改善される場合があります。"Background"の値を増減させて調整してください。Affinity Settingsの変更で改善されない場合は、使用するインスタンスの数を減らします。

- ワールド生成後に一時停止されない場合がある。
-- Jultiのバグです。ある日のバージョンアップで修正されましたが、依然と発生する場合があります。

- JultiとThe Wallはどちらの方が軽いのか。
-- Jultiの方が軽いとされていますが、環境によってはThe Wallの方が軽い場合があるかもしれません。

* &aname(video){解説動画}
&youtube(https://www.youtube.com/watch?v=QSEkkmwjhW8)
※この解説動画で用いられているJultiのバージョンは%%%0.18.0%%%

* &aname(othermulti){Julti以外のマルチインスタンス}
Jultiはver1.16.1及び1.15.2を想定して作られてるため、上記のバージョン以外や、単純にJultiがうまく動かない場合など、選択肢になるよう紹介しておく。また、Jultiとの比較も記す。

** &aname(thewall){The Wall}
https://github.com/Specnr/MultiResetWall (Public archive)
古くからあるマクロ。時の流れと同時に多くのアイデアなどを取り入れてきており、高機能高性能。
2021年7月の初期リリース以来、数多くのアップデートが行われてきたが、2023年9月29日をもってアップデートが終了し、パブリックアーカイブ化された。o7

*** 解説動画
&youtube(https://www.youtube.com/watch?v=pVnNEBKC4aU)

** &aname(rawalle){Rawalle}
https://github.com/joe-ldp/Rawalle (Public archive)
外部プログラムの自動起動など、魅力的な独自の機能を備えたマクロだったが、Jultiのアップデートなどにより独自性が薄れてしまった。
2022年12月のリリースをもってアップデートは終了しており、2024年1月7日にパブリックアーカイブ化された。🦀

** &aname(resetti){resetti}
https://github.com/tesselslate/resetti
''注意:resettiにおける情報は、githubの情報のみに基づく。''
Linuxに互換性のあるマクロ。ver1.14以降に対応している。
[[JultiスタイルのGUIで設定・操作>https://github.com/sathya-pramodh/resetti_gui]]をできるようにするものも配布されている。

** &aname(pre1.9wall){Pre1.9 Wall}
https://github.com/nieuh-nya/Pre_1.9_Wall
Pre1.9向けのWallマクロ。The Wallをベースに作られている。
// SleepBGの%%%background%%%は、falseでないとロード画面が映らない

** &aname(easymulti){Easy Multi}
https://github.com/DuncanRuns/Easy-Multi
Jultiの前身。Pre1.9など、ver1.16以外のバージョンでマルチが可能。
名前の通り、導入が簡単。ただし、簡単と言うだけあって、軽量化が見込めるなどの高度な設定は存在していない。

** &aname(comparison){比較}
*** 動作に必要な言語
|~| center: AutoHotKey((v1.1)) | center: Python (任意)((v3.6.0)) | center: Java | center: Linux((Linuxディストリビューション:Arch、Debianベース、RPMベース)) | center: いずれも不要 |
| !center: Julti ||| center: ○ |||
| !center: The Wall | center: ○ | center: ○ ||||
| !center: Rawalle | center: ○ | center: ○ ||||
| !center: resetti |||| center: ○ ||
| !center: Pre1.9 Wall | center: ○ |||||
| !center: Easy Multi ||||| center: ○ |

*** 機能
主な部分をピックアップしている。小さな違いも多々ある点に注意。
|~| center: Multi | center: Wall | center: Instance Moving | center: フルスクリーン | center: ボーダーレス | center: GUIベースの設定 | center: 設定プロファイル | center: インスタンスの自動起動 | center: 外部プログラムの自動起動 | center: インスタンスの設定同期 | center: CPUスレッド数の指定 | center: リセット音| center: LAN公開ホットキーなど | center: Eye Zoom | center: 更新の自動確認 |
| !center: Julti | center: ○ | center: ○ | center: ○ | center: ○ | center: ○ | center: ○ | center: ○ | center: ○ | center: ○ | center: ○ | center: ○ | center: ○ | center: ○ | center: ○((プラグインを用いた場合のみ可能)) | center: ○ |
| !center: The Wall | center: ○ | center: ○ | center: ○ | center: ○ | center: ○ ||| center: ○ ||| center: ○ | center: ○ | center: ○ |||
| !center: Rawalle | center: ○ | center: ○ || center: ○ | center: ○ | center: ○ || center: ○ | center: ○ | center: ○ | center: △ | center: ○ | center: ○ | center: ○ | center: - |
| !center: resetti | center: ? | center: ○ | center: ○ | center: ? | center: ? | center: ○ | center: ? | center: ? | center: ? | center: ? | center: ? | center: ? | center: ? | center: ? | center: ? |
| !center: Pre1.9 Wall || center: ○ ||| center: ○ |||||| center: ○ | center: ○ ||||
| !center: Easy Multi | center: ○ |||| center: ○ | center: ○ ||||||||||
* &aname(relateditem){関連項目}
- [[スクリプト・プラグイン]]
- [[適正なインスタンス数]]
- [[メモリスワップ]]

メンバーのみ編集できます